CS:GOでは、カウンターテロリスト側でのプレイが常に有利であるとみなされてきました。たび重なるアップデートによって大きく変更された結果、CS:GOはテロリスト側に有利になってきていると思われるようになっています。実際にそうなのでしょうか?T側有利の傾向をベッターが分析するのは、なぜ重要なのでしょうか?詳しくは続きをお読みください。
Counter-Strike: Global Offensive(CS:GO)では、両チームがテロリスト側(T)とカウンターテロリスト側(CT)に分かれ、前半15ラウンドと後半15ラウンドで交替してプレイします。ラウンドを勝利するには敵を倒し、爆弾を仕掛ける(T側)、または爆弾を解除する(CT側)必要があります。16ラウンド先取すれば勝利です。
CS:GOのライブベットでは、逆転する確率を正確に評価することが成功への鍵です。CS:GOに大きく変更が加えられたため、これを数値的に解析するのはますます難しくなっています。データを分析することなく噂を信じることはベッターが陥りやすいミスです。しかし、データを解析し、考えられるパターンを見つけることは多くの人々が考えるよりも簡単なことです。
CS:GOマッププール:統計の説明
2012〜2018年のCS:GOマッププールにおけるT側のラウンド勝利の平均回数を比較すれば、噂されている現象が起こるかどうか確認できるはずです。後で追加された3つのマップ(Cobblestone、Overpass、Cache)のデータは、他のデータより後から始まっています。結果を以下の図に示します:
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統計出典:HTLV.org
2018年4月にマッププールに戻されたばかりのため、Dust2のデータは除外しています。T側は、プレイ時間において常に平均約50%のラウンド勝利でした。グラフをざっと見たところ、ほとんどのマップでT側のラウンド勝利が確実に上昇しているようです。
2014年から2016年、T側のチームがラウンド勝利する確率は平均で7.04%上回っていました。2016年から2018年にかけてT側のラウンド勝利数が上昇したペースはゆっくりでしたが(1.44%)、ほとんどのマップで上昇があったことは確かです。2016年以前の違いは注目に値するので、詳細な分析が必要です。
T側でのプレイは、CT側よりも難しく重要であることから、多くのチームにとって優先となります。
7つのマップのうち4つはCT側有利のままですが、T側のラウンド勝利がわずかに減少したのはCacheだけです。これは、プロレベルでの人気が減少したことによるものです。2015年には最もプレイされたマップでしたが、2018年には5位にとどまりました。
攻撃チームによるラウンド勝利が上昇したことを明確にすることはあくまで分析の一部であり、さらにこれが起こった理由を分析する必要があります。この上昇の理由がわかって初めて、今後起きる類似の傾向も把握できるようになります。そうすれば、ベッターは素早く対応でき、ブックメーカーより有利に立てる可能性があります。
ゲームのアップデートでCS:GOはどのようにT側に有利になったか?
長い間ValveはCS:GOに積極的に取り組んでいませんでしたが、大規模なアップデートによりゲームは変わってきました。ゲームプレイのあらゆる変更について最新の情報をつかんでおくことは、ベッティングに勝つうえで不可欠です。しかるべきCS:GOのTwitterアカウントをフォローすることは、勝つベットと負けるベットの違いがわかる正確なデータを見つけるのに最適な手段です。
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2015年12月8日、ValveはCS:GOのアップデートをリリースし、ラウンドの長さは1:45から1:55に変更されました。小さいように思われますが、この10秒の延長により大きな影響が生まれます。例えば、Infernoでは、CT側がラウンドの長時間にわたってチョークポイントを遮断することはできなくなりました。
ラウンドが長くなることにより、T側はユーティリティが切れるのを待ってからボムサイトを攻撃できるようになりました。これで、勝利のチャンスが高まります。2015年から2016年にかけてInfernoでT側のラウンド勝利が2.2%上昇したのも当然でしょう。
マップのアップデートでCS:GOのバランスはどのように変化したか?
CS:GOのベッティングにおいて考慮すべき重要な要素はマップです。マッププールに重要な変更があった以上、分析の際に過去のバージョンの統計データを使用するのは正しくありません。一部のアップデートは効果が確認できるまで数週間のマッチが必要で、時間をかけてマップを監視することが重要です。
2016年10月にリリースされたInfernoのアップデートによりデザインとゲームプレイが変更されました。重要な変更の一つは、マップの一部としてBボムサイトの近くのskyboxが除かれたことです。
以前のバージョンではskyboxがオープンだったため、CT側プレイヤーはマップの反対側からバナナ下方へ発煙手榴弾を投げることができました。焼夷擲弾と3つの発煙手榴弾を使用して、1分以上も攻撃チームを防御できました。
skyboxが除かれたため、CT側はこの利点を使えなくなりました。T側が素早く簡単にマップをコントロールできようになり、T側のラウンド勝利数が増えることになりました。アップデート前は、攻撃チームのT側ラウンドでの勝利率は45.4%でしたが、6か月後には51.8%に上昇しました。この変更の大きさが如実に表れています。
武器類の変更はCS:GOにどのような影響を与えたか?
CS:GOでのベッティングで重要な要素は、チームが所有する装備と武器類、そしてこれらがマッチ結果にどのように影響するか理解することです。強い装備はチームにとって有利となり、ラウンド勝利の確率が上がります。武器類の精度、 連射速度、弾倉の大きさなどが変われば、チームの勝利の可能性は変わります。
ラウンドが長くなることにより、T側はユーティリティが切れるのを待ってからボムサイトを攻撃できるようになりました。これで、勝利のチャンスが高まります。
CT側でプレイヤーが入手できる2つのメインライフルは、M4A1-sとM4A4です。2015年9月のアップデートでは、特にM4A1-sが弱体化しました。反動は小さいが装填数が少ない消音銃です。
このアップデートによりM4A1-sの連射速度は落とされ、T側のAK-47に比べ接近戦での威力は落ちています。プロプレイヤーからは激しく批判されました。olofmeister(FaZe)も、M4A4の使い方などわからない、アップデート以前に戻した方がいいと、Twitchストリームで述べています。
アップデート前の6か月間、M4A1-sは+全キル数の24.97%を占めていましたが、M4A4は4.56%でした。アップデート後の6か月間で、M4A1-sは12.97%に減少し、M4A4は13.44%に上昇しました。DreamHack Marseille 2018で@stayinpitにより発表された統計によると、プレイヤーが購入したM4A1-sは88丁、M4A4は1597丁でした。
このアップデートの影響をさらに分析するために、アップデートのリリース前後数か月におけるT側のラウンド勝利を分析して、パターン形成を確認できます。以下は結果を表示した グラフです:
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グラフを見ると、この弱体化による影響がどれほど大きいか明確にわかります。T側のラウンド勝利は、Cacheで4%、Infernoで3.3%、Mirageで2.9%、Overpassで2.8%、Cobblestoneで2.5%、Trainで3.3%、それぞれ上昇しています。Dust2ではわずかに減少しましたが、このマップはバランスが取れていることでよく知られています。
ベッターからもゲームファンからも見落とされている要素が、CS:GOがリリースされてからの時間です。ゲームの詳細を学習し、基礎をマスターし、次のレベルへと進めるくらい細かい部分まで理解を深めるのには、6年もあれば十分でしょう。
T側でのプレイは、CT側よりも難しく重要であることから、多くのチームにとって優先となります。T側の前半を堅実に進められれば、後半戦は心理的に有利になります。ゲームのこのような部分に時間を割くことによりT側の勝利は上昇します。
2015年12月8日、ValveはCS:GOのアップデートをリリースし、ラウンドの長さは1:45から1:55に変更されました。
CS:GOは絶えず変化を続け、Valveは大胆な決定をすることで有名です。ゲームの方向性が突然変わることもあります。最新の変更情報を常に入手し、アップデートによりゲームがどのように変更されるか把握することは、情報を先取りし、CS:GOベッティングに情報を活用するための最善の方法です。
このようなアップデートはすぐにまた行われると思いますか?アップデートに注意していれば、有利に立てる可能性があるでしょう。
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