,
close
1 9, 2020
1 9, 2020

2019年のAstralis vs Liquidを振り返る

ライバル関係の始まり

2019年の幕開け:Liquidが呪いを断ち切る

2回のMajorにまつわる物語

その年の最後の数か月

2019年のAstralis vs Liquidを振り返る

2019年を通して、2つの強豪チームがトップを争っていました。10月わずかに数週間ほど途切れたものの、HLTV.orgのチームランキングでトップの座に就いていたのは、AstralisかTeam Liquidのどちらかでした。

ライバル関係の始まり

2チームがトップの座を争うようになったのは、2019年に始まったことではありません。現在北米の強豪であるLiquidは、Cloud9の敗退をきっかけに2018年半ばに調子を上げ始めました。当時、Boston Majorで勝利したCloud9のメンバーが袂を分かつことになった後、北米が目指す方向がよく分からない人がほとんどでした。

2018年に2つのチームはGrand Finalで5回対戦しましたが、Astralisが毎回勝利していました。その年の終わりにかけてはmousesportsとFaZeが敗退した(S-tierのトロフィーを獲得する可能性がなくなった)こともあり、Liquidはいつも2位になっただけという状況でした。その一方でAstralisは、2018年にS-tierのトーナメントで8回、BLAST Proシリーズで数回、さらに最初のIntel Grand Slamで優勝しました。

2019年の幕開け:Liquidが呪いを断ち切る

2018年を通して、Liquidは一度もAstralisに勝つことができませんでした。2019年に初めて決勝で対決したiBUYPOWER Mastersで、Liquidは、このデンマークのチームに対するトーナメント決勝での連敗記録を5でストップしました。これで、複数マップに対応したシリーズでの連敗も15で止まりました。この不運な記録が始まったのは2017年9月で、当時はチームのメンバーがかなり違っていました。

その後、LiquidがAstralisに再び勝利できるまでにはしばらく時間がかかりました。2月のIEM Katowice Majorが始まるまでは、決勝でこの強豪チーム同士が必ず激突すると多くの人が考えていたでしょう。両チームがグループステージでは完璧な勝利を収めたにもかかわらず、Liquidは準々決勝でENCEに敗れ、その後デンマークのAstralisだけが決勝に進み、最終的にこのMajorで優勝したのです。

DSF6268-inarticle.jpg

2回のMajorにまつわる物語

2019年の最初のMajorを終えてすぐ、Astralisはトーナメントプランを保留にしたようでした。一息入れて、S-Tierのイベントに多く参加するよりも形式の異なるBLAST Proシリーズを重視しているようでした。2回のMajorの間に開催された8回のS-Tierイベントの内、Astralisは3回しか参加せず、一方でLiquidは5回参加しました。わずかな差に思えますが、実際にはこの夏の間に2つのチームが両方参加したイベントは2つだけでした。

Liquidの勝利の夏は、IEM SydneyでのS-Tierイベントの初勝利で幕を開けました。オーストラリアにやってきたLiquidは勢いに乗り始めます。北米のLiquidはトーナメントで1つもマップを落とすことなくFnaticとの決勝に進み、激戦の末、チームとしてCS:GOに参戦して以来初めてオフラインのS-Tier大会で優勝しました。

2018年には、AstralisとLiquidはGrand Finalで5回対戦し、毎回デンマークのAstralisが勝利を収めました。

そこからLiquidはMajorまでにさらに4回S-Tierの大会に参戦し、そのすべてに勝利しました。この4大会連続の勝利により、LiquidはIntel Grand Slamの第2シーズンで優勝し、前年から導入された全額現金の賞金を獲得しました。最初のシーズンにはトーナメントが15回あり、常に9チームが争っていました。Liquidが優勝したシーズンでは、対象となったのは2チームだけで、イベントの開催は5回だけでした。

2019年の2回のMajorの間は、まちがいなくLiquidの時代となりました。HLTV.orgのランキングで1位になるのに6月初めまでかかったのですが、ほとんどどのチームも追いつけませんでした。AstralisはS-Tierのイベントに何度か参加しなかった代償を払わされた上に、参加したトーナメントでのパフォーマンスでは結果が安定せず、一番悪いときはECSのグループステージで敗退しました。ESL Pro Leagueでは、LiquidはAstralisを準々決勝で破り、2018年の仕返しをしました。

その年の最後の数か月:Astralisがトップに返り咲く

CS:GOでの2019年を振り返ると、Liquidの夏の活躍とMajorに注目する人が多いでしょう。この北米チームは、後塵を拝していたAstralisを追い抜き、上位チームとの対戦を何とかコントロールし、最後にはそれを失ったのです。

次に何が起こったのかすべてはStarLadder Berlin Majo次第でしたが、運勢がまたもや変わりました。Astralisが復活してMajorのタイトルを手に入れ、その後のESL One New Yorkでは2位に入りました。

Liquidはその年の中頃に華々しく活躍したにもかかわらず、IEM Chicago以降は2019年の残りの期間、一度もトロフィーを獲得できませんでした。最初の失敗は、おなじみのライバルであるAstralisに負けたことです。2つのチームはMajorで対戦し、そこで北米のLiquidが示してきた上り調子が一転して下り坂となりました。両チームともGroup Stageでの戦いは輝かしいとは言えず、Liquidはスイスシステムでの1勝2敗から逆転しなければなりませんでした。これにより最終的には、準々決勝で2つのチームが対戦することになりました。

2019年初めのiBUYPOWER MastersでLiquidが勝利したことから、複数マップに対応したシリーズでのAstralisに対する連敗は15で止まりました。

その後は、特にきわどい勝負となりませんでした。Liquidは2回目のMajorも引き続き準々決勝で敗退したのです。Astralisはその地位にふさわしく、残りのトーナメントではもうマップを落とさず、3回連続でMajorのタイトルを手に入れました。

どちらのチームもMajor後すぐに成功することはありませんでした。その年の終わりには、競争がまた激しくなりました。2チームとも、12月に3回連続で同じイベントに参加しました。ECS Finals、ESL Pro League Finals、BLAST Pro Series Finalsです。

LiquidとAstralisはどちらもESL Pro Leagueでは敗退しましたが、他の2大会では決勝で対戦しました。勝者となったのは、どちらもAstralisでした。このデンマークのチームがトップに返り咲いたようです。

DSF6731-inarticle.jpg

2020年も同じような展開が続くのか? 2019年の決勝イベントをすべて集計した2020年最初のHLTV.orgのランキングではAstralisが1位、Liquidは現在3位です。両チームとも、2月25日から始まるIEM Katowiceに招待されています。これは今年最初の大規模なS-Tierイベントであり、Masters Championshipのステータスと$500,000が用意されている、ESL Pro Tourの最初のイベントです。

eスポーツ ホーム
CS:GOのコンテンツをさらに読む
  • タグ

筆者について

Michael Moriarty

受賞歴のあるフリーランスライターとして、CS:GOとRocket Leagueを専門に、これまでに5年以上eスポーツの世界に携わっています。eスポーツとゲーム以外のところでは、サッカーチームAFC Wimbledonのサポーターであり、スヌーカーもときどき少し見ています。

詳しく見る 閉じる