北米、ヨーロッパ、アジアをまたぐ予選ステージが終わり、Overwatch World Cupはいよいよ準々決勝ステージに入ります。準決勝に進出するのはどの国でしょうか? 番狂わせは起こるのでしょうか? 賞金総額$488,000の大部分をつかみ取るのは誰でしょうか? 続きを読んで、Overwatch World Cupの予想に役立ててください。
Overwatch World Cup:大会形式
グループステージは、スキルレート(SR)に基づくランキング上位24チームを、6チームずつ4組に分けて行います。
各グループの上位2チームが、8チームによるシングルエリミネーション形式のプレーオフに進みます。各グループの1位のチームが、ランダムな組み合わせで、別グループの2位のチームと対戦します。決勝大会は、カリフォルニア州アナハイムで開催のBlizzConで行われます。
Overwatch World Cupのアウトライトウィナーに対するオッズは、次の通りです。
準々決勝の組み合わせは以下の通りです。
• 韓国 vs オーストラリア
• 中国 vs フィンランド
• 米国 vs イギリス
• フランス vs カナダ
本命はどこでしょうか?
韓国
韓国(1.420*)は、予選通算で、ゲーム結果(GR)19-2、対戦結果(MR)5-0という最高の戦績を収めています。
フィンランド戦での負けを除き、韓国は日本、中国台北、香港、ロシアと対戦した他のゲームを4-0で圧勝しました。5つのマップ中2つで何とか韓国を倒したのが、フィンランドチームでした。
JJoNakとCarpeは、韓国が誇るOverwatch世界ランク3位と4位のプレイヤー(全プラットフォーム共通)であり、いくつかの素晴らしいパフォーマンスで、自国を準々決勝ステージへ導く一助となりました。
他の参加チームの希望につながりそうな要素を1つ挙げるなら、韓国が手こずる可能性のあるマップ、Rialtoを狙うことです。韓国チームはフィンランドにRialtoを3-2で取られていますし、香港(結局あらゆる国とのあらゆるマップでの対戦で勝利を逃したチーム)には同じマップで3-2でしか勝てませんでした。
韓国を本命にするには理由があります。このチームはOverwatch World Cupの最近の2大会で優勝しており、11月にこれを3連続にする決意でいると思われるのです。
米国
米国(4.730*)は、予選で大変な強さを示した後ですから、大会を勝ち抜く自信を持っているでしょう。
オーストリア、スイス、ノルウェーを4-0で破った後、米国はブラジル戦とカナダ戦で各1ゲームを落とし、それぞれの試合に3-1で勝利しました。米国が誇るのは、オフェンスプレイヤーのSinatraa、臨機応変プレイヤーのSpaceとSuperを擁するハイランクなチームです。彼らは3人全員が、コミュニティでトップ50に入るOverwatchプレイヤーです。
Temple of AnubisとJunkertownは、米国が予選で崩れたマップでした。したがって、ライバルチームは非常にスキルの高い米国チームに対する勝ち目として、ここを狙うと予想されます。
チャンスのある格下チーム
フィンランド
フィンランドチーム(13.270*)は予選で、GRが16-4、MRが4-1という素晴らしい成績を出しました。唯一の負け試合は、本命韓国との対戦でした。
もっとも、フィンランドはKing’s RowとRialtoの両方で3-2で勝利した後、タイブレークとなったマップNepalで最終的に2-1で負けたのであり、韓国にぎりぎりで敗れたに過ぎません。
オフェンスプレイヤーのTaimouは、チームメンバーの効果的な防御に支えられたこともあって、予選では特に素晴らしい活躍でした。結果として、Taimouは韓国戦におけるKings Rowで、ウィドウを使って相当多くのダメージを与えました。
ラインハルトを使うFragiのタンクのパフォーマンスも、他のチームの懸念材料となるでしょう。なぜなら、韓国戦におけるRialtoで、試合をタイブレークに持ち込んだ彼の圧倒的な戦績が、非常に印象的だったからです。彼はゲームの最後の数秒で10連続キルを取りました。
カナダ
予選で完勝に近い記録を残したカナダ(14.370*)でしたが、本命優勝候補の1つである米国戦のみはうまく行かず、3-1で敗れました。ただし、グループの他の試合では、カナダがブラジル、オーストリア、ノルウェー、スイスに4-0で圧勝しました。
メンバーに関して言うなら、特にハイランクなOverwatchチームというわけではありませんが、カナダチームはこれまでのところまとまりが良く、同格フランスとの試合を制した場合には、後半ラウンドで番狂わせを起こす可能性があります。
カナダは昨年、決勝まで勝ち進んだ末に、優勝した韓国に敗れました。ですから、カナダが再び決勝に出ることに対するオッズ4.290*は、ベッターにとってバリューがあるものかもしれません。
フランス
World Cupでは5番目の推しにはなりますが、予選でのフランス(18.780*)は凄まじく、GRが19-2でMRが5-0という韓国と一致する戦績で、勝ち進む意志を明確に示しました。
イタリア、ポーランド、オランダを斬り捨てた(すべて4-0で破った)後、フランスはドイツを破るのに苦労しましたが、4-3、5-4で負けたゲームはあったにせよ、他の3つのマップで勝利して、試合全体を3-2でものにしました。
韓国を本命にするには理由があります。このチームはOverwatch World Cupの最近の2大会で優勝しており、11月にこれを3連続にする決意でいると思われるのです。
準々決勝での対戦相手はカナダですが、能力の面では類似していても予選での結果は相手の方が劣っていますから、フランスは自分たちが準決勝ステージに勝ち進めそうだと想像していることでしょう。
フランスが準決勝に進んだ場合、フィンランドか中国と対戦することになりますが、どちらも打ち負かすには本当に大変なチームです。フランスがどちらかのチームを倒して決勝に進む可能性があると考えているなら、それに対する現在のオッズは6.490*です。
大番狂わせはあるでしょうか?
中国
中国チームは2017年にはビザの問題で選手枠の半数以上の変更を強いられるという事態を経験しましたが、予選グループをトップで通過した後、全メンバーが無事にBlizzconでの準々決勝にエントリーすることができました。Overwatch World Cupでの中国チームの優勝には、現在、37.560*で賭けることができます。
グループでの5試合すべてに勝利したとはいえ、合計で7ゲームを失っており、各グループをトップで抜けたチームの中では最低の成績です。タイ、デンマーク、そして同じく予選を抜けたオーストラリアとの対戦は、3-2で辛うじて勝利するという激戦でした。
準々決勝においては、中国は弱いチームの1つと思われるかもしれません。しかし、ピンチを切り抜けるパフォーマンスで3度の接戦を勝ち抜いてきたことから、彼らは激しいプレッシャーの中で仕事をやり遂げる方法を知っているのだと想像できます。中国チームは次のラウンドで、対フィンランドという厳しい準々決勝の試合に立ち向かいます。勝ち進むには、ハイレベルなプレイを続ける必要があるでしょう。
イギリス
イギリスチーム(45.310*)は、予選を見事に戦いました。実際、イタリア、オランダ、ポーランドを4-0で破り、ドイツに3-1で勝った結果、中国より良いゲーム結果(15-5)を出しました。
予選3日目のフランス戦では、イギリスはエンカウンターに良いフォームを持ち込むことができず(すでに決勝大会進出を決めていたせいかもしれません)、この試合はフランスが4-0で勝ちました。
イギリスは準々決勝では米国と当たります。イギリスと比べると米国は自由に使える人材を持っている点で特に、イギリスにとってかなり厳しい試合となりそうです。
オーストラリア
大会に残る最下位ランクチームとして競技を支えるオーストラリア(56.350*)は、デンマークやスウェーデンと同じMRでありながら、本選に進みました(GRの成績に基づいて進出しました)。
もっとも、タイやスウェーデンとの試合では4-0という素晴らしい成績を出しましたし、グループトップとなった中国との試合では惜しくも3-2で負けたに過ぎません。
皮肉なことに、デンマークには予選で3-1という一番ひどい負け方をしたのですが、14-7というGRが、デンマークの12-9というGRを上回ったため、オーストラリアが決勝トーナメントに進むこととなりました。韓国を舞台に、オーストラリアは当たり得る中で一番の強豪チームと対戦することになっています。彼らがこのラウンドを勝ち抜いて進むことになれば、大波乱を招くことになるでしょう。
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