10年前に始まったヨーロッパのリーグ・オブ・レジェンドは、LECに参加する地域や組織に驚異的な成功をもたらしてきました。当然のことながら、リーグ・オブ・レジェンドはヨーロッパでの成功を推し進めたいと考えており、今後はトルコに加え、CISや、MENAにも地域を拡大する予定です。これは、小さい地域や存在の目立たない地域の才能を持つプレイヤーの道筋を大きなリーグへと広げることを目的としています。
そこで、ヨーロッパに代わってEMEAを象徴するために、名称が変更されイメージが一新されます。ご安心ください。LECの頭文字はそのままですし、冠のロゴも変わりません。新しいブランド名は、リーグ・オブ・レジェンドEMEAチャンピオンシップです。それぞれのEuropean Regional League (ERL)が最高の選手を送り込むセミプロのトーナメントであるEUマスターズにも変更があります。EUマスターズのロゴにも多少調整が加わり、以前より少し高貴な雰囲気になります。
新たに結成されたEMEA地域の中で、LECはLoLのeスポーツにおける王者として、ヨーロッパのリーグ・オブ・レジェンド・シーンでトップに立ち続けるでしょう。その下に、新たに名を連ねるEMEAマスターズが続くと予想されます。それぞれのERLの最強のチームにとっては、これが自分たちの本領を見せつける腕試しの場となるでしょう。さらにその下に続くのがEMEA地域リーグです。EMEA地域リーグは、公認および非公認の13リーグのサーキットから成り、それぞれの小さな地域の存在をよりアピールすることができます。
ERLS
それぞれのERLsに公認および非公認のチームがいます。ここでの主な違いは、リーグの大きさです。公認リーグには10チームが、非公認リーグには8チームが参加します。もう1つの違いは、ノックアウトステージのプレイ方法です。公認リーグでは6チームのダブルエリミネーション形式でプレイするのに対し、非公認リーグでは4チームのノックアウトステージとなります。
EMEAへの変更により2つの新しい地域が加わり、ERLsの合計数が13に増えました。将来的にLCLがエコシステムに戻る場合には、この数は1つ増えるかもしれません。トルコチャンピオンシップリーグ(TCL)が公認リーグとして、アラビアンリーグ(AL)が非公認リーグとして参加します。これにより、中東と北アフリカ諸国(MENA)地域の存在感が増すことになります。
ERLsのプレイヤーに利益をもたらす、さらなるシステムの変更は居住地ステータスです。EMEA地域のすべてのプレイヤーが、LECのレジデントプレイヤーとして参戦することができるようになりました。それにとどまらず、今後プレイヤーがLECでInterregional Movementポリシーの対象となることはなくなります。これは、 地域間でトップリーグやトップチームに才能のあるプレイヤーを送り出すパイプラインの数を増やすための措置です。LECスプリングスプリットとサマースプリットのファイナリスト10人のうち5人がERLシステムから成長した プレイヤーでした。新設されたEMEA地域でも、これを続けることで才能のあるプレイヤーの供給源になるでしょう。
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LECへの変化
ERLsに新しいリーグが増える以外にも、EMEA地域のトップリーグに変更点があります。LECは今後、2スプリットではなく3スプリットに分けられることになります。1月のウィンタースプリットから始まり、次のスプリットが3月(スプリングスプリット)、そして6月(サマースプリット)となります。シーズンは、3つのスプリットの各優勝者と残りのチームの中で年間最上位のシードチームが戦う年末イベントである、LECシーズン決勝大会で締めくくられます。チームは各スプリットの間に、LECシーズン決勝大会へのシードを決めるチャンピオンシップポイントを獲得します。
変更により試合数が増えることで、年間を通してプレイヤーが試合をするチャンスが増え、ファンにとってもリーグ・オブ・レジェンドを楽しむ機会がさらに増えます。スプリットにも変更が加えられ、3つのメインステージに分けられます。最初は、ファンにもおなじみのBO1ラウンドロビンです。試合が終了すると、上位8チームがBO3ダブルエリミネーショングループステージへ進む資格を手に入れ、その後上位4チームがダブルエリミネーションBO5プレイオフに進みます。
この新たなシステムはGSLとして知られ、ほかのeスポーツタイトルでも広く使われています。プレイオフに進めるチームが少なくなるため、リーグの競争力を高めるにはいい方法です。この方法により、各スプリットの後半には最強チームだけが戦うことになります。EMEAリーグに直接関わっている人だけでなく、世界中の観衆にとってもエキサイティングな年になるでしょう。