2016年5月にリリースされたばかりにもかかわらず、Overwatchはプレイヤー数とベッティング取り扱い量の両面において、たちまち人気eスポーツゲームの仲間入りを果たしました。Overwatchへ賭ける際はゲームの仕組みを理解しておけば、ブックメーカーよりも優位に立ちやすくなります。続きを読んで、Overwatchのベット方法を学びましょう。
Overwatchベッティング:ゲームの仕組み
Overwatchは6対6のチーム戦で争われる、ファーストパーソンシューター(FPS)です。「アサルト(Point Capture)」、「エスコート(Payload)」、「コントロール(Control)」の3つのゲームモードがあります。どのゲームモードでも敵チームを倒すことで、目標達成が容易になります。
Overwatchのゲームでは2チームが対戦します。各プレイヤーは異なる武器やアビリティ、必殺技を持つ24人のヒーローから1人を選んで戦います。
選択できるヒーローは「オフェンス」、「ディフェンス」、「タンク」、「サポート」の4タイプに分かれます。こうしたLeague of Legends(LoL)との類似点も、Overwatchがこれほどの人気を博している理由のひとつでしょう。
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チームは好きなように編成でき、プレイヤーが利用できる戦略やアプローチは驚くほど多彩です。チームは通常、様々なタイプのヒーローを揃えて、理想的なバランスを保っています。マップや対戦チームによっても、チームの編成は変わってきます。
キャラクター選択画面では未選択のヒーロータイプが表示され、バランスの取れたチームを組みやすくなっているのも特徴です。
Overwatchへの賭け方:異なるヒーロータイプ
Overwatchのタンク系ヒーローは、予想どおりの働きをします。味方を守り、敵を妨害し、高い生存能力を備えたヒーロー、それがタンクです。何よりも耐久力に優れ、自身や味方の防御を得意とするタンクは、シールドやクラウドコントロール(妨害や弱体化など、戦闘を有利に運ばせるアビリティ)を用いて、攻撃担当のプレイヤーが敵に与えるダメージを強化することができます。
チームは通常、様々なタイプのヒーローを揃えて、理想的なバランスを保っています。マップや対戦チームによっても、チームの編成は変わってきます。
オフェンス系のヒーローは敵の排除やハラス(敵の体力を削ること)に用いられ、チームの目標達成を後押しします。耐久性では劣る一方、機動力に優れ、高威力の武器を持っているのが特徴です。
ディフェンス系のヒーローはその名のとおり、拠点を守り、前線を確保します。ダメージ要員としても使われますが、スナイパーライフルやフラグランチャーなどの武器を使った遠隔攻撃が一般的です。敵の接近や目標の制圧を阻止する際に、大活躍するヒーローです。
サポート系のヒーローは味方を治療し、様々なスキルでチームを支援します。敵にダメージを与えるよりも、味方チームの生存能力やスピード、ダメージを強化することを得意とします。サポート系のヒーローが近くにいると、倒れた仲間をすぐに復活させてくれるので非常に助かります。
Overwatchの略歴
Overwatchは、Blizzardがリリースした4つ目の超大作ゲームです。同社の野心的なゲーム「Titan」の制作中止を受けて開発が始まり、「Titan」の開発チームの何人かがOverwatchのコンセプトも手掛けています。
基本的な部分ではTeam Fortress 2(TF2)といった大ヒットゲームを踏襲しており、そこに人気マルチプレイヤー・オンライン・バトル・アリーナ(MOBA)のLoLやDota 2の要素が盛り込まれています。
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開発中止となったゲーム「Titan」のストーリーコンセプトの一部は、Overwatchのストーリーにも引き継がれました。「世界的な危機を乗り越えたあとの、楽観的な近未来の地球」という設定をストーリーの骨子に据えたのち、開発チームはゲームに多様性を与えるべく、様々な性別や人種で構成されるヒーローたちを生み出そうと努めました。
リリース前に特に心がけたのは、理想的なゲームバランスを見つけること。結果として新規プレイヤーでもすぐにコツを掴んで楽しめる一方、熟練プレイヤーにとってもスキルの極めがいがあるゲームとなっています。
Overwatchは2014年のBlizzconで正式にお披露目され、2015年後半から2016年初頭にかけてクローズドベータでのプレイが開放されました。続いて2016年5月からは、970万人以上のプレイヤーが参加するオープンベータが始動。
ゲームは正式リリースと同時に、世界中で絶賛を浴びました。批評家たちが特に感心したのは、キャラクターの多様性とアートワークのスタイルでした。ゲームは同年のゲームアワードを席巻し、その人気は今も衰える兆しを見せません。それに伴い大会の数や、利用できるベッティング市場も増え続けています。
最強のチームは?
現在の世界最強チームは、韓国人チームのLunatic-Haiでしょう。今年は多くの論争に晒され、衝撃的な2度の敗戦もありましたが、Lunatic-Haiは世界一のOverwatchチームとして不動の名声を獲得しています。
地元ファンの声援がチームの士気を高めることに加え、長距離の移動がパフォーマンスに悪影響を及ぼす場合もあります。
この韓国人チームにアメリカ人チームのEnVyUsとRogueが肉薄し、さらに同じ韓国人チームのGC Buscanと、中国人チームのMiraculous Youngstersが後を追います。EnVyUs (89%)とGC Buscan(83%)の両チームは通算勝率ではLunatic-Hai(77%)を上回っていながら、OGN Super Matchの現王座にはメジャー大会でトップの勝率(86.54%)を誇る、Lunatic-Haiが君臨しています。
チームEnVyUsは今シーズン、あまり目立った活躍を見せていません。信じがたい2016年シーズンを経て、チームを立て直している最中のようです。その一方でRogueは2017年の出場10大会のうち7大会で優勝を飾っており、Overwatchの王者Lunatic-Haiに挑戦する最右翼と考えられています。
Overwatchへの賭け方:ベット可能な市場
Overwatchベッティングは、ピナクルでベットできる他の有名ゲームと似ています。ベッターはマッチの結果(マネーラインとも呼ばれます)やハンディキャップ(勝利マップ数にハンデが付く)、特定の大会の優勝者(アウトライト)に賭けることができます。また、オッズには多くの場合、チームの最近の成績や、重要なメンバー交代が反映されています。
CS:GOベッティングと同じく、各マップの勝者に賭けることもできます。マッチではタイプの異なる様々なマップ(現在20種類以上)が用いられ、マップによって特徴や有効なプレースタイルも違ってきます。
攻撃側がプレイしやすいマップもあれば、守備側のチームがプレイしやすいマップもあります。それに加えてゲームモードが3種類あるため、自分が賭けるチームや、彼らが得意とするマップやゲームモードを知っておくことが、Overwatchベッティングでは不可欠と言えるでしょう。
Overwatchベッティング戦略:考慮すべきポイント
多くのeスポーツ同様、Overwatchではチームワークとコミュニケーションが鍵を握ります。すべてのプレイヤーが特定の役割を持っていますが、全員がしっかり役目を果たさない限り、チームとしての勝利は見えてきません。すなわち、チーム編成や使用言語、メンバーのチーム在籍期間を調べることで、ベットで優位に立つためのヒントが得られるかもしれません。
グループステージのマッチの大半はBO1 (ベスト・オブ・ワン/一勝先取)形式であり、さらにOverwatchのプレースタイルを考えると、ベッターは大会序盤のマッチを観戦することによって多くを学ぶことができます。Overwatchの戦いは非常にペースが速く、格下チームには番狂わせを起こすチャンスがあります。一発勝負のBO1形式であれば、なおさらでしょう。
- eスポーツベッティング戦略の活用法について知りましょう
他のeスポーツゲームなら多少のミスは取り返せるかもしれません。しかしOverwatchでは、ゲーム序盤での一瞬の油断があれよあれよと状況を悪化させ、プレイヤーは劣勢を挽回するために悪戦苦闘を強いられるのです。
上述のように、Overwatchベッティングではチームが得意なマップや、苦手とするチーム編成を分析することが極めて重要です。過去のマッチの観戦は、こうした情報を入手する有力な手段であり、ネット上にはそうしたサイトが無数に存在します。
Overwatchベッティングでは会場の重要性も見逃せません。地元ファンの声援がチームの士気を高めることに加え、長距離の移動がパフォーマンスに悪影響を及ぼす場合もあります。ベットする対象がアウトライトの勝者であれ、個々のマッチであれ、自分の賭けるチームが万全の態勢で大会へ臨んでいるかどうか、定期的にチェックすることが必要でしょう。