強い存在感を示す北欧チームがPinnacle Cup IIIに参戦するのを受けて、北欧の歴史と未来を考察します。
北欧のCS:GOの歴史
スカンジナビアとも呼ばれる北欧は、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、デンマークなどから成る地域で、バイキングの歴史でも知られています。世界で最も幸福な地域のひとつでもある北欧は、eスポーツの強豪チームが多い地域でもあります。
プレイヤーが武器として斧を振りかざしたり、ドラゴンに乗ったりすることはないと思いますが、敵を打ちのめし、自分たちのeスポーツ伝説を生み出す能力があることは間違いありません。この地域は、才能あるCS:GOプロプレイヤーを見出せる聖地と考えられています。例えば、Olof “olofmeister” Kajbjer、Robin “flusha” Ronnquist、Christopher “GeT_RiGhT” Alesund、Patrick “f0rest” Lindberg、Andreas "Xyp9x" Hojsleth、Nicolai "dev1ce" Reedtz、Peter "dupreeh" Rasmussenは皆、CS:GOの世界で伝説となっているプレイヤーです。
北欧は、世界トップレベルのデジタルインフラをいち早く開発した地域で、大半の人が高速インターネットを利用しています。競争の激しいeスポーツへの参加には安定した接続が欠かせないため、こうした環境がプレイヤーの道を開きました。さらに、Ninjas in Pyjamas、Astralis、Allianceといったeスポーツ組織の最初の成功ももたらしました。過去3年間でますます多くのティア2や開発プログラムが誕生するなか、この地域は安定して強い存在感を維持しています。
見ていて楽しいのは、前述の名門チーム以外にも、近年北欧で素晴らしい成長が続き、デンマークのCopenhagen Flamesや新鋭のSavageなど新たなチームが出現していることです。
Copenhagen Flamesの登場
ティア1トーナメントの出場権を着実に獲得しているCopenhagen Flamesは、Intel Extreme Masters Season XVI - Fall: Europeで世界中を驚かせました。数字の上では、グループAの下位チームと見られており、G2、MOUZ、BIGといった他の強豪チームがグループステージを勝ち上がる可能性が高いと考えられていました。
しかし、比較的新しいこのチームは5-0という完璧な結果でグループステージを突破したのです。元MAD Lionsのプレイヤー2人とデンマーク出身の若手有望プレイヤー数人から成るCopenhagen Flamesは「ヨーロッパのCS:GOの均衡を破る準備はできている」と強豪チームに警鐘を鳴らしています。
Rasmus “HooXi” Nielsenが率いるCopenhagen Flamesは昨年のStockholm Majorで9~11位に終わりましたが、常に脅威となる能力があることを示しました。今後のトーナメントできっと大いに才能を発揮することでしょう。
ベテランが率いる新しいSavage
一方、Savageは、新しいスウェーデンのチームで、 Simon "twist" Eliasson、William "draken" Sundin、Niclas "PlesseN" Plessenという数名のベテランが所属しています。2021年後半に形成され、“draken”がValorantからCS:GOに戻ってきた後、Savageは本格的な大会に挑戦して混戦のヨーロッパ地域で戦える力があることを証明したいと考えています。
両チームとも、総額$100,000の賞金を目指して戦います。ちなみに優勝チームが$80,000、2位が$20,000を獲得できます。北欧チームはPinnacle Cup IIIで結果を残せるでしょうか? トーナメントはtwitch.tv/TEBTVとtwitch.tv/TEBTVRUで視聴できます。お見逃しなく。
Pinnacle Cup IIIについて
このトーナメントは2022年3月14日にグループステージで開幕します。3月17日にスイスステージが始まり、3月28日にプレイオフが開催されます。そして3月30日にグランドファイナルが予定されています。CS:GOのトップチームが、Pinnacle Cupの歴代勝者Gambit EsportsとTeam Spiritの後に続くことを目指しています。