2013年にValveがCS:GO向けにArms Dealアップデートをリリースして、武器の装飾に使えるスキンがゲームに導入されました。スキンは、銃やナイフ、グローブなどのアイテムの外観を変えることができるグラフィックアイテムで、購入や交換ができます。
スキンとは何か
スキンはゲーム内の装飾アイテムで、武器の見た目を変更するものです。他のゲームに見られるごく小規模の取引用アイテムとは異なり、スキンを装備した銃は未装備の銃と全く機能が変わりません。ただ外観が変わるだけです。それはプレイヤーが銃で自己主張をする方法なのです。
アイテムの希少性が高いほど、希少性のレベルと武器の摩耗度の両方に基づいて、アイテムの価値が高まります。
新しいスキンは、2つの方法でロック解除できます。まず、ゲームを通じて解除できます。ゲームを終了するたびに、武器またはケースドロップを受け取る機会が得られます。もう一つ、ケースを開ける際に購入キーを使用して、ボックスのロックを解除してある種のコレクションのスキンを受け取るという方法もあります。 また代替手段として、Steam Communityマーケットでスキンを購入したり、サードパーティのサイトで交換または購入することもできます。
CS:GOにおいて、「スキン」という用語はゲームでの全グラフィックアイテムを包括する言葉として使用します。このゲームでは有名な武器のスキンだけでなく、ナイフ、グローブ、ステッカー、グラフィティ、エージェント、パッチ、音楽キットが用意されています。この用語には、上記のケースとキーも含まれています。
スキンの希少性には幾つかのレベルがあります。武器においては、Consumer(消費者)グレードとして知られる最も一般的なレベルから始まり、次いでIndustrial(産業)グレード、さらにMil-spec(軍事スペック)へと移行します。さらに、Restricted(部外秘)、Classified(機密)、Covert(極秘)グレードと続きます。武器に装着するグラフィカルなステッカーにも、やはりBase(基本)、High(上級)、 Remarkable(非凡)、Exotic(異端)、Extraordinary(傑出)といった様々な希少レベルが存在します。グローブやナイフには、希少性についての区分レベルがありません。
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希少性レベルに加えて、武器の摩耗度には5段階のレベルがあります。摩耗度の各レベルは、基本的にそれぞれのスキンの質の違いに基づいています。最低レベルはBattle-Scared(摩耗過多)で、次がWell-Worn(摩耗限界)です。真ん中のレベルがField-Tested(標準的摩耗)、さらに高いMinimal Wear(摩耗極小)、最高レベルはFactory New(新品)となります。摩耗のレベルは一定で、時間と共に変化しません。
スキンに価値がある理由
ゲーム内のグラフィックアイテムに価値が付くのには、様々な理由があります。まず希少性が挙げられます。そのアイテムが珍しく、ケースとドロップにより解除され、(人為的に)個数が限定されています。誰もが手に入れられるわけではないので、付加価値が付くのです。
アイテムの希少性が高いほど、希少性のレベルと武器の摩耗度の両方に基づいて、アイテムの価値が高まります。例えば、希少性がCovertグレードで摩耗度がFactory NewのAK-47は、ゲーム内で最も価値の高いスキンのひとつです。
さらに最近では、リリースされるアイテムがその価格に影響を与えています。取引市場は非常に伝統的なマーケットのように活動しており、時間と共に価値が変動します。最新のアイテムは、最終的に落ち着く価格よりも将来を見越して高価に、または安価に販売されます。
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その他の理由としては、これがほぼ間違いなく主な理由ですが、CS:GOのスキンギャンブルの流行が挙げられます。2013年から2015年にかけて、スキンギャンブルが市場で広まり、アイテムの価値が高騰しました。スキンはポーカーのチップのような役目を果たし、その後実際の装飾アイテムとして使用されたのです。
スキンギャンブルは何かと言うと、主なコンセプトが2種類ありました。ひとつは伝統的なスポーツブック風のベッティングで、試合の結果にスキンを賭けるというものでした。もうひとつはカジノゲームで、スロットやルーレットのような偶然性のゲームにスキンを賭けました。スキンギャンブルの提供は一時より下火になりましたが、その影響は今でもアイテムの価値の重要な要素となっています。
最も高価なCS:GOスキン
以下に挙げるCS:GOスキンは、様々なマーケットで最も高価とされる5種類です。他にもより高値で売られている例があるかもしれませんが、この5種類は最も購入しやすいアイテムから選んでいます。スキンの価値は執筆時のものです。
M4A4 Howl
M4A4 Howlは2014年5月にHuntsman Collectionの一部としてリリースされ、スキンの希少性はCovertグレードに設定されました。オオカミの顔のデザインが受け、リリース直後に最も人気のあるスキンのひとつとなりましたが、間もなく別の理由で有名になりました。2014年6月に、このスキンの作者が、デザインにおいてある芸術家の著作権を侵害していたことが判明しました。そのためValveはデザインを変更し、その後著作権の侵害は無くなっています。また、ケースから削除されてSteamマーケットからも排除され、「禁制品」扱いとなっています。
AWP Dragon Lore
高価なCS:GOスキン、AWP Dragon Loreの価値
Dragon Loreは、AWPの代表的なスキンのひとつです。最初はCobblestone Collectionの一部として2014年7月にリリースされ、それからMajorsのCobblestoneボックスのドロップで入手可能となりました。銃の長手方向に沿ってレッドドラゴンが描かれ、銃自体は金色に塗装されています。
AK47 Case Hardened
高価なCS:GOスキン、AK47 Case Hardenedの価値
このリストでは最も安価なアイテムで、それゆえ最も入手が簡単なのがAK47 Case Hardenedです。これは2013年のArms Dealのアップデート時にスキンとして最初にリリースされ、希少性はClassifiedとされました。この価値が付いた理由のひとつは、様々なバージョンの銃があるという事実にありました。「変動する相場」での価格に応じて青いコーティングが変化し、摩耗度にも影響したのです。
Bayonet Crimson Web
高価なCS:GOスキン、Bayonet Crimson Webの価値
2013年のArms Dealのアップデートの一部として最初にリリースされたもう一つのスキンがBayonet Crimson Webであり、代表的なナイフのひとつです。大部分が赤いナイフで、黒い「網目」が全体に描かれています。AK47 Case Hardenedの場合と同様に、網目のパターンはナイフの「変動する相場」での価格に応じて変わります。
Sport Gloves Pandora’s Box
高価なCS:GOスキン、Sports Gloves Pandora's Boxの価値
グローブは2016年11月にゲーム内にリリースされ、Sports Gloves Pandora’s Boxはそのアップデートの一部でした。紫と青のグローブはすぐに大ヒットし、その価値を圧倒的に高めました。最高の品質を誇ったPandora’s Boxグローブは鮮やかな紫で、身に着けて使い込むと色が一層柔らかくなります。